あけましておめでとうございます。

2015年の漢字は「安」が選ばれました。その理由は、「"安"全保障関連法案の審議で与野党が対立
し、採決に国民の関心が高まった」「世界で頻発するテロ事件や異常気象など、人々を不"安"にさ
せた」「建築偽装問題やメーカーの不正が発覚し、暮らしの"安"全が揺らいだ」こと、また、お笑
いタレント・とにかく明るい安村さんの「"安"心してください、はいてますよ」のフレーズが人気
を博したこと等が挙げられる様です。明るいニュースは、日本人のノーベル賞ダブル受賞です。
生理学・医学賞の大村智さん(北里大学特別栄誉教授)と物理学賞の梶田隆章さん(東京大学宇宙線研
究所所長)のお二人です。スポーツにおいても、フィギュアスケート・羽生選手の世界最高点での圧
巻のGPファイナル3連覇や、ラグビーワールドカップでの五郎丸選手の活躍等の明るい話題が豊富
でした。

社内に目を向けると、2015年はヒューズの販売累計で300億本を達成し、当社ヒューズビジネスにお
ける大きな節目の年になりました。この"300"という数字に因み、当社に出身者も多い大垣工業高
校、西部中学校、西小学校に100万円ずつ(計300万円)の寄附をしました。海外においては、7月には
PES(中国)が創立10周年、12月にはPET(タイ)が創立15周年を現地社員の皆さんと盛大に祝うことが
できました。一方、PEM2(メキシコ・シラオ)では今年夏の稼働に向けてヒューズ工場の建築が着々と
進められています。当社では2013年以来"Global Best"、"Best Customer Satisfaction"を
掲げ、「お客様目線で時代の一歩先を掴み取る」（Proactive Enthusiastic Customer-oriented）
をスローガンに『真のグローバルNo.1奪取！』を目指してきました。
この実現の為にはお客様によって微妙に異なる"要求事項"(QCDE)を正しくかつ正確に理解し、
これらを製品やサービスに的確に再現しなければなりません。一方で、"最高レベルに合理的なグロ
ーバル生産体制を構築"することも不可欠なテーマです。これらの活動の中心にあるのは常に『人』
です。我々一人一人が自己研鑚をし、『グローバルNo.1奪取！』という共通の旗印の下に力を結束す
ることにより一歩一歩この目標に近づいていけると信じています。その基盤となるものがミドルマネ
ジメントのメンバーが中心に今回新しく制定してくれたビジョン(Vision)／ミッション(Mission)／
バリュー(Value)(以下 V/M/V)です。今回のV/M/V導入に伴い、今まで使ってきた企業理念や行動指針
は廃止します。また、Next 50でも予告させていただいた通り、今回のV/M/V導入と並行し、人事制度
を減点主義的なものから人材育成に結び付く様なポジティブな制度に全面的に見直しを行い、ホーム
ページもより魅力的な情報ソースとすべく段階的にフルモデルチェンジをする計画です。少々欲張り
過ぎかもしれませんが、盛り沢山な2016年になると思います。

最後になりますが、今年の干支は「丙申」(ひのえさる)です。「丙」(ひのえ)はかまどの中の火を象
った文字であり、炎が赤く燃え広がる様子、「申」(さる)は果実が熟して形が出来上がっていく様を
表し、「丙申」の解釈は「足元で抱える火種が勢いを増す一方、これまでの努力も実を結ぶ年」とな
り、会社になぞらえれば、『これまでの経営努力や事業戦略を結実させることで、内外の顕在化する
様々な問題を乗り越え、更なる成長を目指す年』となる様です。要は、厳しくはあるけれど、努力は
必ず実を結び、個人も会社も更なる飛躍を成し遂げることができるということだと思います。

Never Give Up, Keep Challenging!