現在の部署の業務内容はいわゆる購買で、材料等の調達に関する業務一般が業務範囲となっています。私自身は鉄プレス板等の発注業務をしています。
文系だけどモノづくりにかかわりたい。その思いはブレていない新卒のときからモノづくりに関わる仕事がしたいと考えていたので、メーカー勤務を希望していました。そのため、前職は車椅子メーカーの販売部門に就職したのですが、遠方への長期出張が多く休みもなかったため、転職を考えていたとき、自宅から通勤圏内である当社の情報を得たんです。自動車用ヒューズのシェアが国内No.1であり、海外進出も果たしている点から将来性があると考え入社を決めました。
入社して感じたことは「社員を大事にする会社」だということです。アットホームな雰囲気と言ってもいいかもしれません。社員旅行でもそれを感じましたが、びっくりしたのはクリスマスにまるごとケーキが出されたり、お正月には全員にお弁当が配られたりしました。
仕事の上でも、「育ててもらっている」という感じがあります。将来的には営業職を希望していますが、今はそのための業務知識を得るということもあり材料調達の部署で仕事をしています。
最初は教えてもらいながら、ある時点で「一人でやってみろ」と仕事を任せてもらった経験が、その時は大変だと思ったのですが、考えて仕事をすることで自分の身になったと今は思っています。「任せた」とは言っても、あとのフォローはしっかりしてもらえますから安心してがんばることができます。
職場も温かい雰囲気で、仕事は厳しいですが(きちんとしているという意味ですよ)大変働きやすい職場であると思います。
当社には、「何でこうなるんだろう」という好奇心を持ち、「いろいろやってみよう」と前向きに取り組める人が合っていると思います。そういう人に、学ぶチャンス、経験するチャンスが与えられる環境があるからです。
私自身は、海外勤務の可能性を考えて、英語力のアップに励んでいます。当面は、TOEICの試験に向けて、そのスコアアップを目標に日々勉強しています。
営業1部は自動車用ヒューズの国内営業・海外営業をしています。その中で私は、営業1課に属し、国内営業を担当しています。
営業の意外その1~自社内でよく目撃される営業というと「外回り」というイメージで、自社にいる時間が短くなりがちと思われるかもしれませんが、当社の営業職は社内で作業にあたる時間も結構長いのです。既存の顧客を対象とする営業活動が多く、やみくもに歩き回るようなことは必要ない反面、しっかりした調査を元にお客様にご納得いただける提案資料を作ったり、現場の人との打ち合わせをしたりするためです。また、私自身は、月次販売・生産計画の作成も任せられているため、月末の1週間くらいは、その作業も入ってきますから、さらにデスクに向かう時間が長くなります。
とはいえ、お客様との会話から情報が得られることも多く、良好な関係を保つことも大切ですから、外回りを軽視しているということでは決してありません。
営業というと、口が達者でないと...というイメージもありますね。しかし、個人的には口下手くらいでちょうどいいかもしれないと思っています。当社の営業業務においては、お客様にお渡しする資料を作成するために、ちょこちょここまめにデータを集めることが必要です。口だけでどんなにうまいことを言っても説得力がなく、コツコツ集めたデータをお客様に見ていただき、納得していただくことが求められるのです。
もちろん、コツコツ派であってしかもプレゼンテーションスキルも高く、お客様とのコミュニケーションもばっちり!ということであれば申し分ないでしょうが、口下手で地道に努力できる人と口がうまいけれど地道な作業の苦手な人、どちらが当社の営業に向いているかと言えば、前者のタイプであってもOKだと思いますよ。
当社では、年に1回お客様を対象に「顧客満足度調査」を行っています。営業マンとして、自分が担当しているお客様から「営業マンの対応がいい」との評価をいただくことは、大変うれしくまたやりがいを感じることです。
私自身が目標にしているのは、「営業の中であなたしか対応できない、あなたの対応でなくては」と思っていただけるような営業マンになることです。そのために、いつもお客様の立場に立って考えてみるように心がけています。
プレス部品の金型に関する内容全般、具体的にはプレス板金部品の新規製品の受注から、量産移行までの金型や治工具の設計/製作・トライ・調整、そして試作品の製作、量産品の金型修理/改善が、部署全体の業務内容です。その中で私は、絞り部品(電池ケース)の金型設計・部品手配などをしています。
自由な雰囲気で楽しく成長できるPEC前職などと比較して当社の特徴だと思う点は、年齢や役職に関係なく、自分なりの意見を言い合えるところです。先輩や役職者との議論の中で自分の知識・理解が深まるだけでなく、新人の意見であっても、なにかいいところがあれば取り入れてもらえます。一生懸命考えたアイデアが採用されればとてもうれしいですし、次にもつながりますね。
また、1~2年でお客様とのやり取りを含めて仕事を任せてもらえるようになったこともいいところだと思います。成長を認めてもらえたことが自信にもつながりますし、責任を持って業務をこなすことでさらに成長できたのではないかと思います。
最近の仕事で印象に残っているのは、お客様の要望により、同時に2製品を受注し短納期で納品したことです。
当初、営業の人からそのお話があったときは、日程的に無理なので一旦断ったんです。申し訳ないとは思ったんですが、できないものをできると安請け合いし、でも実際はできませんでしたなんていうことになったら、営業の人にもお客様にももっと大きな迷惑をかけることになりますから、心を鬼にして断りました。
しかし、それでも「何とかしてください」と頼み込まれ、ほかの仕事でずらせるものはずらし、加工・金型調整の人と相談して「1つずつなら何とかなります」と返事をしました。ところが「2つ並行でお願いします」と再度頼まれました。
私自身のこだわりとして、自分が関わっている設計は、それが遅れると後工程が遅れてしまうので、図面は早く正確にということを心がけてきました。このような割り込みで無理をすると、全部の仕事が遅れ遅れになるおそれがあり、しかも精度が保てるかということが心配でした。しかし、「どうしても」と頼まれればそれに応えたいのも人情です。
最終的には、関係者で協議の上、ぎりぎりの日程調整をして2つ並行で受注することを承諾しました。自分は図面ができ上がるまでは毎日遅くまでひたすら設計していました。加工も早く進み、金型調整の担当者の方の努力もあってお客様の要望に応えることができました。
こんな風に「全員で力をあわせてがんばる」「簡単にあきらめない」という雰囲気も、当社のよいところではないかと思います。
私自身、当社に入社した時点では「これをやりたい」という明確なビジョンはありませんでした。今の仕事は大学の専門とも前職とも直接は関係ありませんので、正確にイメージできなかったという部分もあります。しかし、入社して仕事をしていく中でやりたいことについて考え、結果的には現職が自分に合っていたのではと思うようになりました。
石橋を叩いて渡るのもいいですが、「走りながら考える」というのもあっていいのではないかと思っています。